2024.10.04
工場の省エネ設備、どこから手をつければいい?
工場の設備管理者や経営層で、省エネ対策に興味があり、具体的な対策方法について知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エネルギーコスト削減による経営の効率化を図りたい、環境負荷を減らしたいと考えているけれど、どこから手をつければいいか悩んでいる方も多いことと思います。
この記事では、工場内の設備別省エネ対策の基本的な考え方から具体的な方法までを解説することで、読者が自社の省エネ対策を推進するためのヒントを得られるようにします。
目次
□工場の省エネ設備、どこから手をつければいい?
照明、空調、扇風機、冷蔵庫など、工場の設備別に省エネ対策のポイントと具体的な方法を解説していきます。
1: 照明機器
もっとも簡単な省エネ方法は、照明の使用時間・数を減らすことです。
しかし、作業時間や作業内容により、使用時間・数を減らすことには限界があります。
また、水銀灯は、一度消してしまうと再び明るくなるまでに時間がかかるので、こまめに消灯することも難しいものです。
そこで、より高効率で消費電力の少ないLED・無電極ランプへの交換が効果的です。
2:空調機器
もっとも簡単な省エネ方法は、空調機器の使用時間や温度設定を見直すことです。
ただし、極端な設定は快適性を損ない、人に負担がかかり、作業効率低下を招く可能性があります。
そこで、ブラインドを使って日差しを遮る、サーキュレーターを併用して効率化を図るなどの対策も有効です。
フィルターが汚れていると冷却効率が悪くなるため、フィルターメンテナンスも定期的に実施します。
根本的な対策としては、効率の良い製品に交換することですが、費用対効果を検討したうえでの入れ替えが重要です。
3: 扇風機
適切な風量に調整することで、エネルギーの無駄を減らします。
また、必要なときだけ稼働させ、エネルギー消費を抑えます。
不要な部屋での使用を避け、省エネを図りましょう。
ホコリが溜まると効率が悪くなるため、定期的な清掃が必要です。
4: 冷蔵庫
冷蔵庫・冷凍庫の省エネ対策としては、温度設定や運用方法の見直しが手軽です。
また、詰め込みを避け、不必要なものを入れないことも大切です。
簡単な方法として、室外機に散水したり、日差しを避けたりすることで冷却効率を高められます。
また、冷凍庫・冷蔵庫内の物をまとめて取り出すようにして開け閉めの頻度を減らすことも有効です。
さらに、冷却水ポンプにインバータを設置し、冷却水流量を調整することでエネルギー消費を抑える方法もあります。
□企業が取り組むべき省エネ対策
省エネに取り組むことで、電気料金などのコスト削減、CO2排出量の削減など、さまざまなメリットが得られます。
1: 既存のエネルギー使用機器・設備の使い方を見直す
事業活動ではさまざまな場面でエネルギーを使用しています。
基本的なことですが、エネルギー使用機器や設備の使い方を見直してみましょう。
2: 機器・設備の更新に合わせて省エネ機器・設備を導入する
電気機器や設備が更新の時期を迎えたとき、省エネ化を促進するために省エネ機器や設備への変更を検討しましょう。
ほかにも、照明を蛍光灯からLED照明に替えたり、空調を高効率な空調設備に替えたりすることで省エネ化を進められます。
3: 再生可能エネルギーを導入する
例えば、太陽光発電パネルを導入して自家使用すれば、非化石燃料による電力を得られます。
そうはいっても、予算的に太陽光発電が導入できない場合もあるでしょう。
その場合は、太陽光発電などで発電した電力を供給している事業者から電気を買うことで、化石燃料の消費量抑制に寄与できます。
4: 省エネ診断を受ける
自社で考えうる省エネを実践するだけでなく、プロの省エネ診断を受けることで更なる省エネの手段が見つかる可能性があります。
□まとめ
この記事では、工場における省エネ対策について、照明、空調、扇風機、冷蔵庫などの設備別に具体的な方法を紹介しました。
省エネ対策は、コスト削減だけでなく、環境負荷の低減にも貢献します。
省エネに取り組むことは、企業にとって経営効率の向上、環境への配慮、社会貢献など、さまざまなメリットをもたらします。
自社の状況に合わせて、適切な省エネ対策を検討し、実行していくことが重要です。
屋根工事を検討している方は、100年以上続く信頼と実績のある屋根工事専門の会社である当社にぜひ一度ご相談ください。