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サーモバリア倉庫で電気代はどこまで削減できる?試算のポイント

サーモバリア倉庫で電気代はどこまで削減できる?試算のポイント | ブログ

モデルケースを使ってサーモバリア倉庫の電気代削減シミュレーションの考え方を紹介します

サーモバリア倉庫で電気代削減を正しく見積もるには、「温度が何度下がるか」ではなく、「冷房に使っている電気の何%を減らせるか」を押さえたうえで、倉庫の規模別に年間削減額を試算することが重要です。

この記事のポイント
  • サーモバリアは太陽からの輻射熱を約97%反射し、室温を最大約9〜11℃低下させることで、空調の消費電力を18〜30%程度削減できた実証データがあります。
  • 延床500㎡クラスの倉庫では、冷房費が年間150万円の場合に27〜40.5万円、大型倉庫(5,000㎡規模)では年間1,500万円に対して270〜405万円の削減が目安になります。
  • 試算のカギは、「電気代の内訳」「冷房の比率」「削減率シナリオ(18・23・27%など)」を整理し、自社倉庫のモデルケースに当てはめることです。

今日のおさらい:要点3つ
  • 倉庫でサーモバリアを施工すると、屋根裏温度が最大9℃、室温が最大約9〜11℃低下し、その結果として冷房に使う電力を18〜27%(ケースによっては約30%)削減できます。
  • 電気代削減額は、年間冷房費 × 削減率(18〜27%など)で概算でき、延床面積が大きい倉庫ほど効果も金額も大きくなります。
  • シミュレーションでは、電力の「見える化」、空調負荷の把握、サーモバリア専用の省エネシミュレーションサービスや空調気流シミュレーションを併用することが有効です。

この記事の結論
  • サーモバリア倉庫では、「冷房に使う電力をおおむね18〜27%、条件が合えば約30%前後まで削減できる可能性がある」ということです。
  • 小型〜中型倉庫(500㎡前後)では、年間冷房費150万円として約27〜40.5万円、大型倉庫(5,000㎡超)では年間270〜405万円以上の削減が現実的な目安になります。
  • 試算のポイントは「電気代の内訳」「空調の比率」「サーモバリア導入後の削減率シナリオ」を決めて、複数パターンで見ることです。
  • 省エネシミュレーションサービスを活用すれば、倉庫の構造と空調設備を入力するだけで、導入前に削減効果のイメージをつかむことができます。
  • 判断基準として重要なのは、「投資額 ÷ 年間削減額」で回収年数を算出し、補助金やCO₂削減効果も含めて総合的に判断することです。

サーモバリア倉庫の電気代削減シミュレーションの基本とは?

サーモバリア倉庫の電気代削減を見積もるとき、「温度差」と「削減率」の両方を押さえることがスタートラインになります。

  • サーモバリアは、アルミ純度99%の高反射シートで、太陽からの輻射熱を約97%反射し、室内温度を最大約9〜11℃低下させるという実証データが公開されています。
  • 静岡大学との共同試験棟では、屋根裏温度が最大9℃、屋根直下の暖気塊温度が4℃低下し、その結果として冷房用消費電力が18〜27%削減されたと報告されています。
  • 他社のデータでも、室内温度最大約9℃低下・電気料金最大27%削減・空調電力コスト約30%減といった数値が示されており、この範囲をシミュレーションの前提にするのが実務的です。

サーモバリアでどれくらい電気代が削減できるのか?

まず押さえるべきは、「削減率の目安」を知っておくことです。

  • ライフテックの実証データでは、サーモバリア施工により、冷房に必要な消費電力を18〜27%削減できたとされています。
  • サーモバリアSの資料では、室内温度約9℃低下とともに、電気料金を最大27%削減できた結果が示されています。
  • スカイ工法を用いた事例では、室内温度最大約11℃低下・空調電力コスト約30%減というデータが紹介されており、条件がそろえば約3割削減も射程に入ります。

倉庫の電気代の内訳をどう見るべきか?

「電気代のうち空調が占める割合」を把握することが、シミュレーションの出発点になります。

  • 一般に工場・倉庫では、「生産設備」「照明」「空調・換気」が電気代の大きな内訳であり、空調の割合は20〜40%程度になるケースが多いとされています。
  • サーモバリアによる削減対象は主に「冷房用電力」であるため、空調にいくら使っているかを電力の「見える化」で把握する必要があります。
  • 電力会社の明細とデマンドデータ、主要設備の消費電力から、冷房費の年間総額を概算し、そこに18〜27%を掛ける形で削減額を試算します。

倉庫規模別モデルケース(小・中・大)の削減額イメージ

倉庫の大きさで削減額が大きく変わるため、規模別にモデルを持っておくと投資判断がしやすくなります。

  • 小型〜中型倉庫(延床500㎡):冷房費が年間150万円と仮定した場合、18〜27%削減で約27〜40.5万円の年間削減が期待できます。
  • 大型倉庫(延床5,000㎡以上):冷房費だけで年間1,500万円規模に達する例があり、同じ削減率で270〜405万円の削減額となります。
  • さらに、ピーク時のデマンド値が下がることで契約電力の見直し余地も生まれ、基本料金を含めたトータル電気料金削減につながる可能性があります。

サーモバリア倉庫の電気代削減試算はどう組み立てる?

シミュレーションは「何%下がるか」だけでなく、「何年で回収できるか」まで見てこそ意味があります。

  • まず、現在の年間電気代と、そのうち冷房が占める割合(例:30%)を整理します。
  • 次に、サーモバリア導入後の削減率シナリオとして、慎重ケース18%・標準ケース23%・攻めのケース27%を設定し、それぞれの削減額を計算します。
  • 最後に、サーモバリア施工の総額(材料+施工費)と比較し、投資回収年数(=工事費 ÷ 年間削減額)を出したうえで、補助金やCO₂削減価値も加味して判断します。

シミュレーションの基本手順

「手計算でもここまではできる」というシンプルな流れを押さえておきましょう。

  1. 年間電気代を把握する(決算書・電力会社明細から)。
  2. 冷房用電気代の割合を推定する(例:全体の30%など)。
  3. サーモバリア導入後の削減率シナリオ(18・23・27%)を設定する。
  4. 年間冷房費 × 削減率で削減額を試算する(3パターン)。
  5. サーモバリア工事費の見積もりを取得し、投資回収年数を算出する。
  6. CO₂削減量(電力削減量 × 排出係数)と補助金適用の可否をチェックする。
  7. 「標準ケースの回収年数+リスク」を経営判断材料として提示する。

専門シミュレーションサービス・ツールの活用

手計算に加えて、専門の省エネシミュレーションを活用することで精度を高められます。

  • サーモバリアの専用省エネシミュレーションサービスでは、建物の構造・方位・屋根面積・空調設備容量・稼働時間などを入力することで、削減効果を事前に試算できます。
  • 空調気流シミュレーションサービスを利用すると、倉庫内の温度ムラや熱だまりを可視化し、サーモバリアと空調の組み合わせでどの程度CO₂と電力を削減できるかを立体的に把握できます。
  • 「手計算の簡易シミュレーション+専門サービスの詳細シミュレーション」の二段構えで、社内稟議資料の説得力を高めるのが得策です。

補助金・ROI・CO₂削減まで含めた評価

サーモバリア倉庫は「電気代だけでなく、補助金と環境価値」を含めた総合評価が重要です。

  • 倉庫の遮熱シート費用と相場を解説する資料では、省エネやCO₂削減、熱中症予防に関連する補助金メニューを活用することで、自己負担を大幅に減らせる可能性が紹介されています。
  • CO₂排出量取引制度や取引先からの削減要請が強まる中、電力削減=CO₂削減としてCSRやSDGsの観点から評価されるケースも増えています。
  • 「単純な電気代だけでなく、補助金活用後の正味投資額」「CO₂削減量」「熱中症・品質トラブル低減による間接効果」をあわせてROIを評価する視点が重要です。

よくある質問

Q1. サーモバリア倉庫で電気代は本当に下がりますか?

下がります。実証データでは、サーモバリア施工により冷房用の消費電力が18〜27%、ケースによっては約30%削減されたと報告されています。

Q2. どのくらいの室温低下を前提に試算すればよいですか?

実験棟や倉庫の事例では、室内温度が最大約9〜11℃、屋根裏温度が最大9℃、屋根直下暖気塊が4℃低下したデータがあるため、このレンジを目安にするのが現実的です。

Q3. 小型倉庫(500㎡程度)の削減額はどのくらいですか?

延床500㎡規模で冷房費が年間150万円とすると、18〜27%削減で年間27〜40.5万円の電気代削減が期待できると紹介されています。

Q4. 大型倉庫(5,000㎡以上)の削減額はどのくらいですか?

延床5,000㎡以上の施設では、冷房費が年間1,500万円規模に達し、18〜27%削減で年間270〜405万円の削減効果が見込めると試算されています。

Q5. 削減率はどうやって決めればいいですか?

実測データに基づく18〜27%をベースに、慎重ケース18%・標準ケース23%・高期待ケース27%など複数シナリオを設定して比較する方法が推奨されます。

Q6. シミュレーションに必要な情報は何ですか?

倉庫の延床面積・屋根形状・方位・断熱の有無・空調設備容量・稼働時間・現在の電気代やデマンド値などを整理すると、専門シミュレーションの精度が高まります。

Q7. 投資回収年数はどのように計算しますか?

サーモバリア工事費の総額を、年間の電気代削減額で割って回収年数を算出し、補助金適用後の自己負担額で再計算することで、実質的な回収年数が把握できます。

Q8. 補助金を活用するとシミュレーションはどう変わりますか?

省エネ・CO₂削減・熱中症対策に関する補助金を活用することで初期投資が圧縮され、同じ削減額でも回収年数が短くなり、投資判断がしやすくなります。

Q9. もっと精度の高い試算は誰に相談すべきですか?

サーモバリアの省エネシミュレーションや空調気流シミュレーションサービスを提供する専門会社に相談すると、建物条件に合わせた詳細な削減見込みを算出してもらえます。

まとめ

  • サーモバリア倉庫では、室内温度を最大約9〜11℃下げることで、冷房用電力を18〜27%、条件次第で約30%前後まで削減できるエビデンスがあります。
  • 年間冷房費を把握し、削減率シナリオ(18・23・27%など)と工事費、補助金、CO₂削減効果を組み合わせてシミュレーションすることで、回収年数と投資価値を具体的に評価できます。
  • サーモバリア倉庫の電気代は、冷房費の約2〜3割削減を前提にモデルケースで試算するのが現実的なシミュレーションの出発点です。

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